旅立ち初日
2006年7月12日
 出かけることが分っていても、いざその日がやってくるとやたらと慌てること ばかり。食材や食器の確保、調理器具の点検など彼女もパニック状態だ。その 上に毎日の下着や衣類のこともありナーバスになっている。
 家庭内での生活を、そのまま旅の日々に持ち出すのだから女性らしいこまやか な心配りが自分では抑えきれないのだろう。ありがたいことなのだ。
 昨年の北海道行きでだいぶ手慣れた様子だが、暑さとの対決、汗だらけの衣類 の始末は、忙しくても放っておけない性分。水場での洗濯、入浴の折の洗濯、脱 いで、脱いでの催促に追っかけ回されている。
 ハッチバックの扉を押し上げ、仕込まれたキッチン場、収納スペースのことで、 ひと悶着あり。我慢、我慢でできるだけ手直しでご機嫌をとる。こんなことで衝 突していたら、旅そのものがお釈迦になってしまう。
台所仕事

台所仕事
 こちらの領分の荷物の積み込みは、一部の機材やパイプ類を除いて終わってい たので、今朝は気分的に楽だった。最後の作業はルーフキャリア上の荷物を固 定するためのロープかけだけだ。荷物の積み込みも、毎回かなりの進歩がある。
 これが上手くいかないと気分が悪い。一番神経を使うのが28エレ4本のアン テナの収納だ。1本のアンテナは3分割され、それをそれぞれ4本ずつまとめて、 ブルーシートで梱包。長年使っていると、エレメントをささえるデルリンの棒が 劣化して破損するトラブルが絶えない。気温と紫外線の与える影響はかなりのも の。
 ルーフキャリアの中央部に梱包されたアンテナを置き、両サイドに大型の収納 箱を2個ずつ、合計4個。アンテナのマストパイプおよびパイプ類は長いもので 4m,キャリアのもっとも外側に固定する。あとはアルミの脚立と踏み台、ルーフ タワーなどを重ね合わせて、ロープでしばりつける。
なにしろ見た目があまりにも良くない。他人は何事かと思うに違いない。
 車の収納スペースからスマートにいかないのは仕方がない。「いったい、何を やられているのですか」そんな質問はしょっちゅう飛んでくる。家内が嫌がると ころだが辛抱してもらっている。
 留守にするのでご近所に挨拶、そして戸締まり、それからタワーのアンテナを 低く降ろす。新聞店、郵便局には配達止めを依頼。ガソリンを満タンに、自宅を おもむろに出発。
予定よりも2時間ほど遅れてしまった。
 さすが車が重い。慎重に運転するしかない。

 今日は。まず長野県/飯田市の田口さん(JF0URK局)を訪ねる。中央自動車道 は空いていて、諏訪での遅い昼食だったが、快適なドライブ。腰と膝を痛めて おられたがお元気だった。久しぶりにお訪ねした。一昨年は、沖縄の与那国での 運用の帰途に寄って以来だった。ご夫妻にお見送りいただいて、再び、高速に乗 り、小牧経由でSA「養老」へ。遅くなってしまったので、野営地はPA「伊吹」に 決めた。大きなPAではないので、何台か停車している大型トラックから離れたス ペースに車を停める。せっかく岐阜各局からお誘いがあったのだがゆっくり立ち 寄ることができなくなってしまった。
 家内が伊吹山に上りたいと云っていたので、天気は読めなかったが、行ってみ ることにした。
 まもなく深夜、車のエアコンを切ったが、熱帯夜のような
暑さにまいりながら寝込んでしまった。